2004年のラテン・グラミーでノミネートされた作品
2004年はパコ・デ・ルシアの新譜が出たことで記憶される年になりそうだが、他のラテン・グラミー最優秀フラメンコアルバム賞ノミネート作品などにもいいものがある。
「イスラ・メノール」 ライムンド・アマドール元パタ・ネグラのライムンド・アマドールによるフラメンコ・ロック。フラメンコの要素は少ないが、歌謡ロックではなく、ちゃんとロックになっているところがいい。 |
「コシータス・ブエナス」 パコ・デ・ルシア最優秀フラメンコアルバム賞に選ばれ、本家グラミー賞の最優秀コンテンポラリー・ワールド・ミュージック・アルバム賞にもノミネートされた。カンテにモンセ・コルテス、ディエゴ・エル・シガーラ、ポティートらが参加した楽しいアルバム。 |
「カント」 エル・ペレ&ビセンテ・アミーゴフラメンコとポップ・ミュージックを、融合させるのではなく両立させた作品。エル・ペレの声量のある歌とビセンテのノリのいい伴奏が聴ける。 |
「ジョ・メ・ジャモ・フアン」 レブリハーノ軽快な曲種を張りきって歌っている。伴奏はバンドのような編成だけど、ヌエボ・フラメンコみたいにはならない程度に抑えて演奏されている。 |
ラモン・モントージャなどかつての巨匠のギターに自分の歌をオーバーダブした曲がいくつかあって、これがなかなか聴き応えがある。それ以外の曲もセンスよく仕上がっている。 |
さて、もうひとつ注目しておきたいのは、トラディショナル・トロピカル・アルバム部門でもフラメンコがらみのアルバムが受賞したことだ。
「黒い涙」 ベボ・バルデス&ディエゴ・エル・シガーラシガーラがベボ・バルデスの伴奏でいわゆるラテンをフラメンコ風のメリスマを交えながら歌ったアルバムが最優秀トラディショナル・トロピカル・アルバム賞を受賞した。ベボ・バルデスは、キューバ音楽のスーパースターであるイラケレのチューチョ・バルデスの父親。その関係で、シガーラとチューチョのライブも実現している。 |
そのチューチョは今回、最優秀ラテンジャズ・アルバム賞を受賞した。念のために書いておくと、ルンバ・フラメンカでサルサ風のリズムが使われることがあるが、その起源はこういうキューバ音楽の切れ味の鋭いリズム。 |
・関連記事:2005年第47回の本家グラミー賞にパコ・デ・ルシアとジプシー・キングスがノミネート
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- カマロンのカンテ・フラメンコ(2004.12.02)
- カンテ・フラメンコの古典(2004.12.03)
- ヘレスのフラメンコ(2004.12.03)
- 聴きやすいカンテ・フラメンコ(2004.12.05)
- フラメンコとジャズ(2004.12.05)




「ジョ・メ・ジャモ・フアン」 レブリハーノ

コメント
エル・ペレとビセンテのジャケット写真、けったいですな~。
以前「パセオ」で宮沢勇一氏が話題にしていた、Paco,Camarón第二集のけったいぶりにはかなわんけど。
投稿: しん | 2004.12.23 03:31
どんな物語を背景に設定してるのか分かりにくいですね。何も考えてないのかもしれないけど。
「カント」のほうはビセンテが美形だけに、微妙な雰囲気があります。
投稿: エモーショナル・フラメンコ | 2004.12.24 00:46