フラメンコのオムニバス・アルバム
フラメンコの定義というものは特にあるわけではなくて、ただ雰囲気があるだけなので、手っ取り早くオムニバスのCDか何かを一枚聴いてその雰囲気を掴みたいという欲求が湧くことがあるかもしれない。フラメンコのオムニバス盤というのはつまらないものが多いので注意が必要だが、数少ないながらも、なかには面白いものもある。
作曲家のファリャと詩人のガルシア・ロルカは正しいフラメンコを後世に伝えるのに尽力したことで知られているが、その二人が個人的に所有していたレコードをCD化したのがこれ。というわけで、録音が古いこと以外にけちのつけられないアルバム。 |
アントニオ・カナーレスが主演した映画「ベンゴ」のサントラ盤なのだが、これがよくできている。映画の中で、見世物でもレコード産業でもないもっと生活に密着したフラメンコを再現していて、それをCDで聴きなおすと更にいい。とくにブレリアは、パケーラ&パリージャによる伝統的で迫力のあるものと、トマティートによる現代の最高のリズムに乗った演奏が聴ける。ほかにも聴きどころが多い。エンディング・テーマとして使われた「Naci en Alamo」はそのまま自分のテーマ曲として口ずさめるほど耳に残る。 |
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