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2005年第6回ラテングラミー賞でトマティートが最優秀フラメンコアルバム賞を受賞

第6回ラテングラミー賞の結果が発表された。注目の最優秀フラメンコアルバム賞はトマティートのアルバム「アグアドゥルセ」に授与された。



2000年の第1回ラテングラミー賞では、カマロンの伴奏をした「パリ 1987」が最優秀フラメンコアルバム賞、ミシェル・カミロとのデュオ「スペイン」が最優秀ラテンジャズアルバム賞を受賞するという派手な活躍をしたため、トマティートといえばラテングラミーという名前が付いてまわったりするようになっていたのだが、ソロアルバムでの受賞はこれが初めてになる。

ほんの数年前には、一部でトマティートは伴奏のほうが素晴らしいなどという評価もあったのだが、この「アグアドゥルセ」を聴けばそれがかなりひねくれた評価であると思えるだろう。ただし、もちろん、伴奏もすばらしい。


ここで、トマティートのキャリアを簡単に振りかえっておこう。

長年パコ・デ・ルシアとのコラボレーションを続けてきたトップ・シンガーのカマロンは、パコの後任のギタリストとしてトマティートを抜擢した。ローカルなミュージシャンだったトマティートはまずこのようにしてサイドメンとして注目を浴びることになる。

1979年
ラ・レジェンダ・デル・ティエンポ
斬新なアレンジのブレリアで始まるカマロンのこの異色作は、トマティートがミュージシャンとしてレコーディングに初参加した作品。


1981年
コモ・エル・アグア
このカマロンのアルバムには、パコ・デ・ルシアがジャズに影響を受けたスタイルに変貌して復帰してトマティートとともにバックを務めている。ほとんどの曲の著作権表示がペペ・デ・ルシアになっているが、この辺のややこしい事情は「パセオ・フラメンコ (1998年9月号)」に掲載の濱田滋郎「アーティスト列伝」でくわしく説明されている。


1983年
カジェ・レアル
パコ・デ・ルシアやトマティートのほか、ベースのカルレス・ベナベンやパーカッションのルベン・ダンタスといったパコ・デ・ルシア・セクステットのリズム隊が活躍しているカマロンの作品。


1984年
ソロ活動も始めていて、第3回ビエナル・デ・アルテ・フラメンコでヒラルディージョ賞を受賞した。

ビビレ
パコ・デ・ルシアとトマティートのギター。パコ・デ・ルシア・セクステットから、ベースのカルレス・ベナベンとパーカッションのルベン・ダンタスの強力リズム隊のほかにホルヘ・パルドも加わったカマロンの作品。


1986年
テ・ロ・ディセ・カマロン
パコ・セクステットの面々は不参加のため、ほとんどの曲がカマロンとトマティートとパルマだけのシンプルなアレンジで演奏されている。


1987年
ローサス・デル・アモール
記念すべきソロ第1作だが、トマティートは仕上がりに納得がいかなかったようで、後年リミックスして再発売したのがこのCD。カマロンが一曲参加。



フラメンコ・ビボ
カマロンと2人だけのライブ。




1989年
ソイ・ヒターノ
リカルド・パチョンがプロデュースしたカマロンの大ヒット作。パコ・デ・ルシアは不参加で、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団をフィーチャーしている。ビセンテ・アミーゴが参加しており、トマティートとの競演も聴ける。


1991年
バリオ・ネグロ
ソロ第2作。ケタマのフアン・カルモナのプロデュース作品。カマロンが一曲参加している。


1992年
カマロンとともにカルロス・サウラの映画「セビジャーナス」に出演。

ポトロ
カマロン最後の作品。パコ・デ・ルシアも参加。



7月2日、カマロン死去。

1995年
ポティートやドゥケンデらのアルバムにも参加してきたが、彼らとカルロス・サウラの「フラメンコ」に出演。バイレはホアキン・グリロとベレン・マジャ。

1997年

ギターラ・ヒターナ
ソロ第3作。どの曲もキャッチーに作られている。カンテにディエゴ・エル・シガーラ、ポティート、レメディオス・アマジャらが参加。
バリオ・ネグロ / ギターラ・ヒターナ
ソロ第2作とソロ第3作をカップリングしたお買い得のCDが出ている。


1999年
エル・ギタラーソ
ルイス・サリーナス、ルーチョ・ゴンザレスという南米のギタリストとのセッション。トマティートはこのときピアソラを知ったらしい。
パリ1987
カマロンと行った1987年のライブ・パフォーマンスの記録が発掘され、発売された。


2000年
スペイン
ミシェル・カミロとデュオでチック・コリアの「スペイン」などを演奏し、世界中の音楽ファンの注目を集めた。


9月に行われたラテングラミーで、「パリ1987」が最優秀フラメンコアルバム賞、「スペイン」が最優秀ラテンジャズアルバム賞を受賞した。

映画「ベンゴ」に出演。アラブ音楽とのコラボレーションが話題を呼んだ。
映画「ジターノ」に出演。ホアキン・コルテスの立ち寄ったクラブのステージでギターを弾いている。

2001年
パセオ・デ・ロス・カスターニョス
ソロ第4作。


アイーダ・ゴメスの映画「サロメ」のサウンドトラックに参加。

2004年
アグアドゥルセ
ソロ第5作。第6回ラテングラミーの最優秀フラメンコアルバム賞を受賞。



映画出演以外の映像作品としては、PAL方式ながらカマロンのライブDVDがあり、迫力のあるプレーを見ることができる。
また、フラメンコギター教則ビデオのラ・ギターラ・フラメンカは模範演奏があまりにもすばらしいので鑑賞用としても楽しめる。「ラ・レジェンダ・デル・ティエンポ」、「ローサス・デル・アモール」、「バリオ・ネグロ」、さらに「ベンゴ」などで弾かれたファルセータの気合の入った演奏を見ることができる。
いずれもアクースティカなどで購入できる。


・関連記事
2005年のラテン・グラミーでノミネートされた作品


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» トマティート (Tomatito) [楽しい音楽を聴く♪]
トマティート (Tomatito) フラメンコ ギター奏者 トマティート(1958~)はスペインはアンダルシア州東部のアルメリーア生まれ。 父及び祖父はギタリストのミゲル・トマテ、叔父はカンタオールのニーニョ・ミゲル といった豪華な音楽一家の中で育ち、トマーテ(トマト)の愛称..... [続きを読む]

受信: 2006.03.07 02:12

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