セビジャーナスを伴奏すること
踊りにもギターにも多くの愛好家がいるにもかかわらず、両者が出会う機会が少ない理由をいろいろ考えることができるだろうが、そのひとつは踊りはたいていセビジャーナスから学びはじめるのに対し、ギターの場合はそうではないということだろう。
もし、ギター愛好家がセビジャーナスを練習するとしても、セビジャーナスのファルセータを練習することになるのではないだろうか。だが、これは踊りに適した音楽ではない。もし自分のギターで誰かが踊るというということを望むならば、(歌い手の存在も必要になるのだが)セビジャーナスの伴奏法を知らなければならない。
独学でセビジャーナスを覚えるのなら、教材はホセ・マヌエル・モントージャの教則DVDがいちばんいいだろう。この「アプレンデ・イ・プラクティカ・エル・コンパニャミエント・ポル・セビジャーナス」の内容はかなり充実したものだ。きれいなフォームで手本も見せながらのラスゲアードの説明があり、フラメンコの未経験者でも対応できるようになっている。さらに、セビジャーナスのリズムパターンや構成について明快な言葉で説明がなされ、付属の冊子にはそのTAB譜がある。
続いて、課題曲が始まる。セビジャーナスを伴奏するのなら代表的な曲のコード進行を覚える必要がある。これがサービス満点といっていいほどの曲数が収録されていて驚かされるのだ。E、Em、A、Am、Eフリジアン、Aフリジアンというセビジャーナスでよく使われる6つのキーごとに演奏され、それぞれ4番まで歌われるのだが、4番とも別の歌が1番ずつ歌われる。だから、6x4の計24曲(おそらくかぶりはなさそうだ)ものセビジャーナスが課題曲として取り上げられているのだ。
残念ながら、曲名の表記がないようなのだが、エル・アディオスやミララカラといった定番曲は収められている。付属の冊子にはダイアグラム付きのコード譜がある。もしどれから練習するか迷ったなら、Amの3番を選ぶのがいいだろう。通称ミララカラというバイレ練習生にもっとも知られた曲だ。
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